治療の最大の敵!痛みへの配慮について
- 2023年6月27日
- 治療全般
こんにちは。星川駅前歯科クリニック院長の鹿野竜一です。
本日は、歯科治療が一番敬遠される理由である「痛み」への配慮についてお話ししていきたいと思っております。
まず「痛み」というキーワードに対しての私たち医療従事者と患者様とでの意識の重さの違いがそもそも違うように感じています。といいますのも、僕ら歯医者同士が話をすると「残さず虫歯を取るには〇△◇」「長持ちするセラミックの作り方は〇△◇」「最新の論文によると〇△◇などそれらは確かに大切なことなのですが、「痛み」について話題に上がることはほとんどありません。しかしながら患者様にとって一番の恐怖の対象であり、簡単に気分を上下させるものは他でもない『痛み』なのです。例えば麻酔の時に痛みがあれば、緊張感は増し、痛みを感じるセンサーはより敏感になり痛みを感じやすくなります。治療中に痛みがあれば、ただ苦痛なだけではなく、主治医への不信感も出ると思いますし、今後の治療自体に不安が出てしまうかもしれません。
『痛み』は歯医者が考えるよりもよほど患者様にとっては重要な要素なのです。
当院では「痛み」に配慮した様々な工夫をしております。特に使用する機会の多い麻酔についてご説明させていただきます。
①まずはしっかりとした事前説明
一見痛みとは無関係に感じるかもしれませんが、しっかりお話をさせていただいた上である意味リラックスしていただいた状態で治療を開始することで、痛みを感じるセンサーは弱くなるのです。また、これから行う動作を声掛けさせていただくことでより安心して治療に臨んでいたけるように配慮しております。「風かけますね」「少しチクッとするかもしれません」など
②医科用表面麻酔
麻酔の注射のチクっとした痛みを感じにくくする表面麻酔を使用します。(いわば麻酔の麻酔)当院で使用している表面麻酔は歯科で使用されることの多いジェルタイプではなく、唾液で麻酔成分が流れにくいシールタイプで、医科のカテーテルを挿すときにも使用される強力なものを使用しております。
※小児歯科治療用の表面麻酔で、イチゴやマスカットなどの匂いのついた表面麻酔ももちろん用意ございます!
③極細の注射針
当院の注射針は33G(ゲージ)という太さで、針先の太さは0.2mmの極細針を使用しております。針は細ければ細いほど刺入時の痛みは少ないのですが、33Gより細い針ですとコシがなく麻酔を深くまで効かせるのが困難になってしまいます。
④カートリッジウォーマー
カートリッジウォーマーという麻酔液を温める装置を使い、麻酔液の温度を体温と同じ程度に温めることにより麻酔をした時のお痛みが軽減します。特に冬場だと麻酔液の温度が下がっていることが多いため、効果を発揮します。
⑤麻酔液の注入するスピード
刺入時の痛みだけでなく、麻酔液が組織内に入っていく時も痛みが発生するポイントになります。できるだけゆっくりと注入していくことで麻酔が効きながら拡がっていくため痛みがでにくくなります。
麻酔が痛くなくクリアできた後も、治療中にお痛みがあればすぐに教えていただくよう全員の患者様に必ずお声掛けさせていただいておりますのでご安心ください!
何か心配なことや聞いてみたいことがあれば遠慮なく横浜市保土ヶ谷区の星川駅直結の星川駅前歯科クリニックまでお問い合わせください。