歯周病と糖尿病
- 2025年4月6日
- 歯周病
こんにちは!星川駅前歯科クリニックの末廣です!
今回は歯周病と糖尿病の関わりについてお話ししたいと思います😃
近年では歯周病と全身疾患は強い関係があることが報告されています。
糖尿病以外にも、心臓血管疾患.誤嚥性肺炎.骨粗鬆症.がん.肥満など様々な疾患と関係があります。
今日は糖尿病を例に挙げてどのようなメカニズムで起きているのかお話ししますね❗️
歯周病菌は、腫れた歯茎から容易に血管内に侵入し全身に回ります。
血管に入った細菌は体の免疫で死滅しますが、歯周病菌のもつ内毒素(細菌が死滅しても残る毒)は残り、血糖値に悪影響を及ぼします。
⇩悪影響とは⁉️
血糖値を下げるホルモン(インスリン)の働きを邪魔してしまうのです🦠
インスリンがうまく作用しなくなり高血糖の状態が続きます。
そのため、糖尿病が発症.進行しやすくなります。
高血糖が続くと…
◯唾液分泌量の低下
◯白血球(免疫細胞)の機能不全
◯コラーゲンの合成障害
◯歯周ポケット内の細菌のバランスが変化するため歯周病が進行
このように、糖尿病による高血糖状態は歯ぐきの変化をもたらし、歯周病を悪化させてしまいます。
そして、中等度以上の歯周病ポケットが口の中全体にある場合、そのポケットの表面積の合計は、手のひら🖐️と同程度と考えられています。ご自身では歯周ポケットを直視することは難しいですが、手のひらサイズの炎症を治療せずに放置されていると考えると、からだ全体からも無視できない問題であることが理解できると思います。
こう聞くとこわいですよね😱💦
ですが‼️
最近の研究で、糖尿病のある歯周病患者様を全身の炎症性の強弱で2群に分けて歯周病治療を行ったところ、全身の炎症性の強い群で血糖値(HbA1c値)の改善が認められたという報告があります💡
毎日の食生活を含めた生活習慣を見直し、歯周病を予防する事が全身の生活習慣病を予防することにつながります。
患者様自身のブラッシングによるプラークコントロールをしっかり行い、歯科医院で炎症の原因となっている歯石を取り除くことで、歯肉の炎症をコントロールできれば、インスリン抵抗性が改善し、血糖コントロールも改善します🪥✨
歯周病を予防し、好きなものを食べて充実した人生を送るために日々のお口のケアを一緒にしていきましょう🦷
何かお困りのことがございましたら、横浜市保土ヶ谷区の星川駅前歯科クリニックまでお問合せください。